ドコモの契約者データ活用広告、Yahoo!・LINE広告にも拡大─D2C Data Connectが新領域へ
- AI要約
- 3月19日
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更新日:3月21日

D2C社とD2C R社は、NTTドコモから第三者提供を受けた契約者データを活用する広告ソリューション「D2C Data Connect」の配信メディアを拡大し、新たにYahoo!広告とLINE広告への対応を発表した。これにより、ドコモデータを活用した高精度なターゲティング配信の可能性がさらに広がることとなる。

キャリアデータ活用オフサイト広告の配信先が拡大
D2C Data Connectは、これまでThe Trade Desk、Google、Amazon、Meta、X、SmartNewsの各広告プラットフォームへの配信に対応してきたが、今回の拡大によって主要デジタル広告プラットフォームをほぼ網羅する形となった。同社はこれを「リテールメディア」とは称していないが、リテールメディアにおける「オフサイト広告」の手法とほぼ同じだ。一般のリテールメディアがEC・店舗での購買履歴や商品閲覧履歴などを基に広告配信するのに対し、本ソリューションはドコモの契約者情報や行動データを起点としている点が特徴だ。

データプライバシーを確保しながら戦略的活用
重要なのは、ドコモの契約者情報そのものが各広告プラットフォームに共有されるわけではない点である。セグメント化されたユーザー群として抽出されたデータのみが広告配信に活用される。これがファーストパーティデータを活用したオフサイト広告の本質といえるだろう。
日本において極めて重要なキャリアデータ
近年のdポイント経済圏拡大により、d払いやdポイント利用による購買履歴、位置情報などの多様なデータもドコモグループには集まっている。日本における小売(リテール)以外の"リテールメディア"のプレイヤーとして、携帯キャリアの存在感は絶大だ。
1億超の会員基盤を持つドコモデータを活用した広告展開は、今後のデジタルマーケティング市場において一層重要な位置を占めることになるだろう。キャリアデータを起点とした広告エコシステムの進化が、日本のデジタル広告市場にどのような変革をもたらすのか、その展開から目が離せない。