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「リテールメディア」が将来性スコア伸長ランキングの2位にランクイン!

日経クロストレンドが5月15日に発表した「トレンドマップ2025上半期」に、マーケティング領域の将来性スコア伸長ランキング2位として「リテールメディア」が食い込んだ。


[将来性ランキング] AIに割って入った「リテールメディア」

将来性ランキングにおいて「リテールメディア」の上を行く1位は、生成AIの本命とも言われる「AIエージェント」、下の3位には「チャットbot」とランキングにAI関連ワードがひしめく中、「リテールメディア」は間に割り込んでのランクインという形だ。


[経済インパクトランキング] 「パーソナライゼーション」に注目

もうひとつ注目すべきは、経済インパクトランキングにおいて首位に躍り出た「パーソナライゼーション」だ。多くの読者は「何を今さらパーソナライゼーション?」と思うだろうが、ここでの意味合いは

パーソナライゼーションとは、生活者一人ひとりのデータを蓄積し、それぞれの好みや生活スタイルにマッチした商品やサービスを個別に提案するマーケティング手法のことです。 最近では、考えを一歩進めて、店舗在庫や売れ行きに応じて、買い物中にお薦め商品や割引特典などをリアルタイムに変化させる「ハイパーパーソナライゼーション」というトレンドが米国で生まれています。

とのことだ。かつての「パーソナライゼーション」は情報や商品の個人最適化の意味として用いられることが多かったように思われるが、現在注目されているのは販売における動的な施策によって購入の背中を押すような領域にまで展開が進んでいるということだろう。



「リテールメディア」と「AI」が溶け合う日

今回のランキングはAI関連ワードとリテールメディアが入り混じった形となったが、今後はそれらが製品として混じり合う可能性も大いに有り得る。たとえば、2025年4月28日に発表されたChatGPTのショッピング機能はECに斬新な体験をもたらした。あたかも全知全能のショップ店員と会話しながらスペックなどを比較して、複数のECサイトを横断しながらショッピングしているような感覚に陥るのだ。現在OpenAI社は広告サービスを提供していないが、広告あるいはアフィリエイトサービスを提供するのも時間の問題だろう。それを「リテールメディア」とは呼ばないだろうが、長らく続いてきた「ECサイト」「ECアプリ」や「モール」の概念を解き放つ存在であることは間違いない。インターネットを通じた購買行動が長期的にどう変わっていくのか、今後の動向を見極めたい。




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