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ファーストパーティーデータ

first-party data / 1st party data

ファーストパーティーデータとは

自社で保有するデータのこと。リテールメディアの文脈で用いられる場合、主にECサイトや店舗などの小売が保有するデータを指す。


ファーストパーティーデータが注目されるようになった背景

2010年代後半より、EUのGDPRや米国のCCPA、日本の個人情報保護法などの各種法律の制定や改正、Apple社やGoogle社などのOS提供者によるユーザープライバシー保護機能の強化によって、サードパーティーデータを活用しづらくなった。その結果、法律やOSによる制限を受けづらいファーストパーティーデータが注目されることとなった。ファーストパーティーデータは、個人情報保護法における第三者提供には該当せず、ユーザーの同意の管理も行いやすいため、精緻なターゲティングを行える。


サードパーティーからファーストパーティーへの流れ

第三者である他社が保有するデータを利用することをサードパーティーデータと呼ぶ。米国ではデータブローカーの存在が大きいが、日本では古くは名簿屋などが該当し、近年まではDMPがこれを主軸としていた。2025年現在、主にサードパーティーデータを取り扱ってきたDMPは廃れ、ファーストパーティーデータを活用するCDPが隆盛となってきている。


なお、cookieにも「ファーストパーティーcookie」と「サードパーティーcookie」があるが、ここでの意味は画面に表示しているドメインと同じcookieをファーストパーティーcookie、異なるドメインのcookieをサードパーティーcookieと呼び、データの持ち主における対象とは異なる。2025年からChromeでcookieがオプトイン化等の手法によって利用しづらくなる予定だが、制限が加わるのはサードパーティーcookieのみであり、ファーストパーティーcookieは影響を受けない。なお、アプリの広告用識別子であるIDFAやAAIDも、主にサードパーティーデータを活用する際に利用される。多くの場合、リテールメディアのファーストパーティーデータはメールアドレス等の会員IDに紐づいたデータであり、cookieやIDFA/AAIDに紐づくものではない。

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